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処女たちへの祈り~「処女喪失 花村まほ(20歳)」に学ぶ①~

先にお伝えした神谷つくしさんのV同様、数ある「処女喪失モノ」の中で
このVもまた「女優の特異性」において異色のVと言えるでしょう。
しかも、今回はSODらしいおためごかし感はほとんどなく、
ひたすら女優本人の希望に沿おうとする姿勢がうかがえるという点でも異色です。
制作側にほとんど怒りを覚えなかった稀有なSOD作品です。

ただ、その分(と言いますかwww)、女優さんの言動を見るにつけ、
同じ女として、実に色々なことを考えさせられました。

そこで「女の出処進退を考える」と題した新カテゴリを設け、
雑感をまとめ、わが身の戒めといたしたいと存じます。

記事があまりにも長くなったため、3回に分けてお送りします。
(ジュン君が出てくるのは3回目ですwww)

例によって、Vの進行に合わせてつっこみ倒していく手法で記事を進めてまいります。
なんだかひたすら花村まほさんの言動に憤ることにばかり終始してしまいましたが、
今一通り書き終わって思うことは、
このVは、反面教師として非常に価値のあるものなのではないか、ということです。

リリースから一年経って、男子レビューがひとつもないところを見ますと、
たぶん男子ユーザーにとっては「スルー物件」ということなのでしょう。
しかし、女子にとっては、特に、「恋人がほしいのにできない女子」にとっては、
(愉快とは言えないにしろ)非常に有益な、勉強になるVだと思います。

なぜ恋人ができないのか、ということとあわせて、
恋人の有無にかかわらず、女はどうあるべきなのか、
それを謙虚に、真剣に考えるヒントが、このVにはたくさんありました。


また、導き手として協力するジュン君とムーミン君が
いかに我慢強く優しく、女優さんの気持ちに沿おうと努めているかを
改めて目の当たりにし、心から敬服させられた次第です。


処女喪失 花村まほ(20歳) 
2011/04/21発売  P工藤達也 Dよーすけ

Vの進行を順次追っていきます。「・・・」で表されるのは、画面上のテロップです。

「彼女の名は、花村まほ(20歳)」
「暗い!」という印象の地味系普通女子が映る。職員室に叱られに来た子のような雰囲気。
伏せた目、ふくらんだ頬、下がった口角、それらをうっそうと取り巻く半端な長さの黒髪。
素顔?その姿には「装う喜び」は感じられない。

「彼女は、初めての撮影を翌日に控えた 新人のAV女優」
まっすぐ前を見るといい顔になる。
造作の問題よりも、「ぶす」とはぶすっとしているから「ぶす」なのである、という
言葉本来の意味を再認識させられました。(お互い気をつけましょう)
それにしても、ここではっきり「新人女優」とテロップを出す、ということは、
「処女喪失だけを目的とした最初で最後の思い出出演」というわけではなく、
今後この業界でながく仕事をして行こうという意志がある人、ということ
ですよね?
でも、例えばSODシンデレラの相内さんのように、同じ「AVで処女喪失」でも、あちらは
「デビュー」を強調することで「その後」のリリースとSODのバックアップが保証されている印象
だったのに比べ、こちらではタイトルに「デビュー」の文字が一言もない以上、
SODには今後起用していく意志はないのかも
、と少しかわいそうな気になりました。
(しかしその同情は、Vを見ていくうちに「さもありなん」という気分に変わっていきます。)

「彼女は、AV女優になるために ある試練に立ち向かおうとしていた・・・・」
また伏せ目のぶす顔になった。
「そう、彼女は処女。」

「2011年2月某日晴れ (処女喪失前日)」
青空が映る。
「撮影前日の処女まほに会い 心境を探る監督」
へー、リリース2ヶ月前の撮影なんですね。先ほどのまほさんが再び映ります。
「緊張していますか?」という監督に「緊張してないです」と笑って応えるが、
リラックスしているようにも見えない。「明日の撮影のときに着る衣装を買いに行きましょう。
それと美容院にも行って髪もかっこよくしてもらいましょう」という監督。
女の子を変身させるわけですね。こういうの、ご本人はすごく嬉しいでしょうね。
女の子なら誰だって、「私もプロの手にかかって磨き上げられれば結構いけるのでは」
という夢を持っているものです。そして実際、それができるのがプロの人々ですしね。

ただ、頼むべきプロの人を知らなかったり、知っててもつてがなかったり、
何より先立つものがなかったりして、その夢を果たせないわけですよね。
ここではその夢をかなえてあげようと言う。
こんなに出演する女の子の心をくすぐる処女喪失Vって初めて見ました。

(でも、一緒にわくわくするのはここまでで終わりだったんですよ・・・)

「撮影時に、少しでも綺麗に映るために 街に出てお洒落します」
「まずは美容室でヘアセット」
「3時間後」

美容院から戻ってバンの中に待機していたまほさんをみて
「あら!だいぶ変わりましたね!」と驚く監督。あら。とわたくしも思いました。
でもがらりと変わったのは髪ではなく、その表情です。
もともとの髪型はほとんど変えずに色を明るくしてエクステをしただけなので、
ぼさぼさ感というか鬱陶しさはむしろ若干増してしまったように思います。
女の子は髪を長くしておけ、というのは誰の考えなのか・・・。
髪の長さで美が保証されたのは平安時代で終わっているというのに。
(この安易さは「男は大抵ロングヘアが好き」という読みをふまえた監督の指示?
でも本人の異様なノリ様・喜び様をみると本人の希望なのかもね。
肝心のところでプロの手にゆだねず、自分をわかってない素人が我を通すと、
あんまりいい結果にはならないんですよね・・・)

メイクも非常にナチュラルメイクなのであまり変わった感じはしない。
しかし、本人の表情は劇的に変わった。
大事なのは「私、可愛くなったわ」という本人の思い込み
という真理を目の当たりにした気分です。
「エクステつけてもらいました。」
と、何も訊かれないうちに、みずから嬉しそうに言葉を発するまほさん。
自慢げに後ろの髪もすべて前に持ってきてしまう。良かったね、とは思うけど
それは鬱陶しいっていうことを身近な人が言ってあげるのが本当の親切では。
でも、誰も恨みを買ってまでこの娘を可愛くしようとは思っていないのでしょうね・・・
「どうですか自分で見て」という監督の微妙とも言える質問はしかし
「びっくりしました」という満面の笑みで行き場を失いつつ結果オーライ。
車の中ではそこそこ可愛かったのに、外に出てみましょう、といわれて道端に立つと、
・・・ああ無情、という言葉が頭をよぎる。
「美容師さんががんばってくれました」と声を弾ませるまほさん。
「お化粧もね」と監督。「なんかいっぱいいじられちゃいました」いじってそれ。
「撮影って感じになりましたね」と監督。撮影明日ですよね。顔洗って寝ますよね。
「見てて、(顔が)変わってって、ああ、って思いました」と
興奮とよろこびに輝くまほさんの顔。

ご本人が満足なら他人がとやかく言う筋合いじゃないわね・・・
「初めてのエクステに 興奮している様子の処女まほ」

「次は、撮影できる衣装を 買いに行きます」
「さっそく店内を物色する処女まほ」
「そして1時間弱悩んで買ったみたいです」

ブティックに1人ではいっていくまほさん。
自分の行きたいお店だったのかしら。(そうだといいですね)
車に帰ってくると、ドアをとんとんとノックして、開くと深々とお辞儀。
のりこむまほさん。「買ってきましたか」と監督。
「ハイおかげさまで」と笑顔のまほさん。声も話し方も(まだこの段階では)可愛く、
きちんと育てられた子なのかもという印象。しかし大事そうに抱えているのは
安っぽいピンクのビニール袋。そういうものに入れて出すお店って・・・
「結構時間かかりましたね」という監督は女を知らない人なんでしょうか。
自分のお気に入りのメゾンで事前に目をつけていたものを買いに行くならともかく、
初めてのお店でいきなり撮影用のものを買えって言われて即断即決できるわけないでしょう。
小一時間というのは早いほうだし「気に入ったのがなかった」って言われるよりマシですよ。
「なんだかいっぱいあるのでくるくるしちゃって・・・」「納得のいくものが買えた?」
「ハイ厳選しましたから」と自信満々のまほさん。
見たお店1件だけで厳選て言っちゃう?w
(後ろで寝ている風の人は誰?黒いジャンパー、黒い帽子に黒縁めがね。
 まさかジュン君?いやまさかね・・・)
「どんなもの?」「気になりますか?ヒミツです」とにやにや。アナタね
誰に向かって何を言ってるの?アナタが出るAVは商品なの。
アナタのための思い出のアルバムじゃないのよ。監督はその商品を作る現場責任者なの。
どんな娘をどんなイメージでっていうのは監督の裁量でしょ?(てなんで素人のわたくしがw)
っていうか、何故監督は同行しなかったのかしら。
この子がとんでもない服を選んだらどうするつもり?(もう選んでるんですけど。)
まあいいのか。エクステだってもうやっちゃってるわけだしwww
大事なのは「本人が満足して、気分よく撮影に臨むこと」とお考えなのでしょう。とはいえ
「お願いしてもダメですか」「明日のお楽しみです」ってほんっとーにむかつきましたw
「色は?」「青と赤です」ええええ?・・・(言葉を失うわたくし)
「明日はそれを着て撮影です」という監督に
「お洋服汚れちゃいますか?」と訊くまほさん。その質問は本末転倒です。しかし
「汚れないと思いますよ」と優しい監督。
「可愛いので。汚したらもったいないです。」とお洋服の袋を抱きしめるまほさん。
猛烈に嫌な予感、発動しました。

「どうやら選んだ衣装が 相当気に入りのようです」
「じゃ明日は朝8時くらいにスタジオに来てください」「わかりました」
というわけでこの「準備日」のシーンは終了です。

「初めてのエクステ」
「初めて買う撮影用の衣装」
「そして明日は・・・初めての・・・セックス。」

「変身後」のまほさんの満面の笑みのバックに
「喪失をして、大人になりたいです」というご本人の声が流れる。(痛い)
「大人になりたい。」
処女を喪失しさえすれば、もう大人。この、底の浅い安易な思い込みこそが、
大人になる準備が整っていないことの証明です。
そして、このVで、何はともあれ「自分の思い通りの処女喪失」をしてみて、
「大人になるという事は、セックスをするしないの問題じゃない」と彼女が悟った時、
彼女は本当に「少しだけ大人になった」と言えるのではないでしょうか。


翌日のスタジオでのインタビューシーンの抜粋が流れます。(詳しくは後ほど)

ここでタイトル。(開始後6分弱)

「2011年2月某日大雪(処女喪失当日)」
「前日までの天気がウソのように 今年一番の大雪が都内を覆った」

昨日買った「撮影用衣装」で、スタジオのエントランス(?)に立つまほさん。
「すごいかっこですね~それ昨日買った服ですか?」「そうです」
紺と白のストライプのシャツの上に紺のVネックのカーディガン(金ボタンで
左の二の腕に2本の白ライン)、のように見えるが実は1枚仕立て、というつぎはぎ服。
ボトムスはなんと真っ赤なホットパンツ
ですよ・・・源氏ボタルのようね。
お顔は・・・これはすっぴんなのか。
フードのヘリにボアのついたモスグリーンのジャケットに
ヘビーデューティーな感じのショルダーバッグをたすきがけ。
そして、生脚にオープントウの白いパンプス!(注:外は大雪)
ジャケットのすそがほぼホットパンツのすそと同じなので、
前を閉じるとまるで下を全部穿き忘れた様な印象になり、
たぶんそれが監督の「すごい格好」という表現につながっているのです。
そして雪なのに生脚オープントウ。撮影用なら中で履き替えればって話でしょ?
それにしたってこの源氏ボタルルックに白いオープントウのパンプスって・・・
この格好ならオーバーニーにローファーかスニーカーの類のほうが・・・
スタジオに来るまでの道ではブーツを履いてください。雪だから。
コートもダッフルコートとかの方が無難だったと思うけど。
「昨日ってそれ試着しました?」という監督の心底は
「似合ってないよ。だいたいAVの撮影するんだよ。それわかってんの?」
というモノであったと推察いたしますが、まあ、後の祭りとはこのことですね。
今頃そんなダメ出しをするくらいなら一緒に衣装選びをすべきだったんですものね。
(監督の出したかったイメージはパッケージ衣装にあらわれていると思われます)
まほさんはこのクレームとも取れる質問に、しかし全く悪びれることなく
「着ました、ちゃんとぴったりのを買ってきました」と自信満々。

「文句ある?」と言っているようにもとれますし単なるKYとも解釈できるお答えですね。
「こういうのって着たことあります?」といろんな意味に取れる質問をする監督。
「いえ、ないです」とウキウキのまほさん。
(鈍い?)
「ちょっと大胆ですよね」っていうのはその雪の日に丸出しの素足のことを
言っているのでしょう。カメラもそこをとらえているし。
「ちょっとがんばってます。イメチェンしたんでせっかく」という意欲的なまほさん。
その勘違い、見当違いが、非モテの挙句のヤラハタであったり、
うまくいかない物事すべての原因なのだということをわかったほうがいいでしょう。

「そうですね。似合ってますよ」というしかない監督。
「ありがとうございます」と心からうれしそうなまほさん。
痛いな・・・

「撮影当日の朝、思っていたよりも落ち着いた雰囲気の処女まほ」
なんだかほんとに、エレベーターの中での顔(表情)なんか、
前日の暗いまほさんとは別人だけど、これが良くなったという変化ではないのが残念です。
自信が人を明るく朗らかにするのは非常に結構なことですが、それが小生意気さや
思い上がった言動につながってしまうくらいなら、自信なんて持たない方がいいのかも。

もっとも、ご本人は自信がある状態のほうが気分はいいと思うので
そのあたりは一概に何とも言えないけど。
たたきで靴を脱いではだしになるまほさん。
「きちんと育てられたのかも」という印象は誤解だったようです。

「よく見ると、顔がこわばっているように見えなくもない」
「メイクができれば、インタビュー」
「処女まほの本音を聞きだします」

と、いうわけで撮影です。本番直前の映像、「おねがい、いたします」という
妙に力の入った女性の声は女優のマネジャーさん?(ちゃんといらっしゃるんですよ!)

「テーマ「処女喪失」」
本番が始まったのに両手を腿の下に入れているまほさん。
「この服は自分で選んで、何点くらいですか」「75点」「25点はなにが足りなかったですか」
「んー、足りないというか、未来への賭けです」「のびしろってことですか」
「のびしろです。今はこれが私の限界」いや、ご立派ですね。なかなかこうは言えませんよ。
これが現時点で最高レベルのまほさんなんですね。(コメントはあえて控えます)
(ここで約1ヶ月前にSOD社内で行われたという、まほさんの面接映像。
今とだいぶ違う雰囲気の、遠慮がちでいい子っぽい受け答えです。お洋服は、
ラウンドネックの黒い薄手のニット、襟の周りに肩から胸元までビーズだかスパンコールだかが
散りばめられています。お母さんにお借りしたのでしょうか。やはりアクセサリーの類はなし。
ここでは、20歳ということと、男性とのお付き合いはほとんどない、と語ったことが示されます。
このVをさしはさむことにより、「変身後」のまほさんが、「変身前」に比べて
どれだけキャラ的に堂々と自分を開放しているかが見て取れ、興味深いですね

(現在のインタビューシーンに戻って)「処女ですよね」「・・・はい」
「処女って呼び方はいけないかな。未経験者?」と監督。
「なんか募集してそうですね」と小賢しい切返しをして得意気なまほさん。

おかしなことをおっしゃる。
「処女」という言葉の中には蔑みのニュアンスなんて元々ありませんよ。
なのに「処女」と呼ぶのはいけない、と言うのは、監督のお考えの中に、
「20歳の処女=ヤラハタ=女として劣っている」という連想と軽侮があるから、
じゃありませんか?その証拠に、監督はこのVのテロップで、まるでからかうように
「処女まほ」「処女まほ」と、異様にしつこく繰り返していますよね。(ここまでで5回)
大人の男性として、その態度はどうなんでしょうか。
このVの中で唯一監督にカチンと来た点です。


世間で「差別用語」として使われなくなったたくさんの言葉の多くは、
大抵こんなふうに「よけいな連想によって勝手に侮蔑的な言葉に発展させた」ために
「差別用語」として認定されたんですよね。で「使用を制限・回避」して、
「別の言葉をムリヤリ作る」という本末転倒なウルトラCをする。
(筒井先生が怒って筆を折るのも当たり前ですよ・・・)
ここで監督が「未経験者」と言う表現を引っ張り出すのはまさにそれ。
でも、それってナンセンスですwww
差別は字面じゃなく心にあって、どんな言葉だって「差別用語」になり得るんですから。
ここでわたくしが言いたいのは、
「処女」という言葉に侮蔑的ニュアンスを持っている人たちは、
直ちに、その誤った後付の軽侮を取り去ってください
、ということです。


「今まで処女だった理由って、何だと思いますか?」
「んー・・・ちょっと勇気がでなかっただけ、です」

こういう人達って絶対「もてなかったから」って言いませんよね。
「勇気ってどういう勇気?」「ん?彼氏作ったりとか?」と首をかしげるまほさん。
その問題は直視しないようにしているのでしょう。
その自省のなさが原因なんですが、誰も無駄に恨みを買いたくないから言わないんですよね。
「今まで好きな人ができたことは?」「あります。でもかっこいいから気になった位で
恋かどうかは・・・」その程度では好きな人ができたと言いませんね。
「小中高と・・・大学はいってない?」「専門に」「共学とかですか」
「中学まではそうだったんですけど高校からはほとんど女子ばっかりの・・・高校も専門的な」
音楽科とか美術科とかかしら?「クラスの女子からだんだん処女が減ってくるじゃないですか」
「いやぶっちゃけ処女だらけの学校だったんで」「マジすか」「一部のギャルの子が
処女じゃなくて、あとはみんな引きこもって絵ばかり描いているような女の子だったんで、
そんときは安心してたんですよあたしも。あ、一緒一緒って。したら、専門いったら・・・」
「みんな」「・・・ってか、いろんな学校から集まってくるんで、
あたしの仲良しグループのほとんどが処女じゃなかったです」
「自分が処女だってことは周りの人は知ってるんですか」
「友達とかは。あ、みんな知ってんのかな」と屈辱をかみ締める表情。
「周りはどういう反応ですか」「いえ別に。大事にしな、って・・・それだけです」
「なんで大事にしなきゃいけないんですかね」と義憤に駆られたように言う監督ですが、
それは底の浅い「似非(えせ)フェミニズム」というものです。後述しますが、
まほさんの友人がたは「ずっと処女でいろ」と言っている訳ではありません。決して。

「処女じゃない人が言うんですよしかも。余裕です余裕。私処女じゃないよ、みたいな」
と憎々しげに言うまほさん。僻みで何も見えなくなってるんですね。

「そういう時はどう言うんですか」「乗りにあわせるみたいな」
「あー・・・場の雰囲気を壊さないために楽しい感じで流したけど、ほんとの気持ちは・・・」
「早く大人になりたい・・・」なんかおどろおどろしい感じで言いますね。
顔は笑ってるけど言い方が怖いwww昔「妖怪人間ベムベラベロ」っていうホラーアニメがあって
「早く人間になりた~い」って言うせりふがオープニングテーマにあったのを思い出しちゃった。
まほさん、2度繰り返すので、その怨念のような「念」の強さだけは、伝わってきます。

なんだかため息が出ちゃいます。
「みんながヴィトンのバッグを持っている(と突然気付いた)から私も持たなくては」的な、
虚栄心と置いていかれる不安感・焦燥感からの処女喪失願望。
まあAVに出なくても、同じ理由で、大して好きでもない人と「済ませて」しまう人は
いないとは言いませんがね。ひどい例になると、処女喪失ばかりか、結婚まで
それと同じ理由で「して」しまう人さえいますものね。
(日本人はほんとに足並みそろえるのが好きな民族ですものね・・・)
でも、それは間違っている。間違っているといって悪ければ無様。あるいは、みじめ。
そんな表面的なところに虚栄心を燃やすよりも、本質的なプライドを持ったらいいのに。
処女・非処女を問わず、あくまでも真剣な恋愛関係の中で取り結ばれるのが
最上の性交でしょう。それ以外の性交なんか要らない、というプライドを持つ方が、
よほど女として麗しい。
まほさんには、お友達の言葉は、非処女であるがゆえの優越感から出た言葉にしか
聞こえないようだけど、それは断固違うと思いますよ。処女でない皆さんはなにも、
「なるべく長く処女でいろ」などと言うつもりなどさらさら無いんです。
ただ、「人生ではじめてのセックスは、本当に一生で一度の、
かけがえのない機会であり、一度通りすぎたら取り返しがつかないのだから、
それが素晴らしいものになるよう、あせらず、大切にとりくんでほしい」
と言いたいだけなのです。
取り返しのつかない自分をふまえての、祈りにも似た気持ちなのです。

でも彼女たちの心はまほさんには届かないんですね。
恋の相手以外の人を頼んで処女膜を破ろうとする前に、
もっと人の心を洞察する力を養ってもらいたいものだと思います。


普通は処女である事を悩む以前に恋に落ちてしまい、
わき目もふらずにその道を突き進んでいるうちに結果として処女でなくなる
か、
あるいは、告白されて、別に断る理由もないままつきあいだして、
いい人なのでなんとなくほだされて、求められて、
まあ歳も歳だからそうなっても別にいいか、と言う感じで処女でなくなるか。
またあるいは、必要以上に「人並み」である事を求めるあまり、
みんながそうなら私も、と、たいして好きでもない、しかし確実に「落とせる」と
あたりをつけた男子を落として、「済ませ」たりする(そして結局別れる)。
どの道を行っても、そこにはなにがしかの後悔が必ず残されるんですよね。
友人がたはそれを言っているのです。後悔しないようにね、と。

まあ、後悔のほろにがさもふくめて、本人がその処女喪失を振り返って納得できるなら、
それは「善い出来事」になり得るのでしょうけど。


「なんで処女喪失をしようと思ったんですか」「したいからです。喪失。」
と駄々っ子のようなことを言うまほさん。

「なんかいろいろ思ってるんですけど、いろいろ考えた挙句「したい」っていうところが強くて、
その「いろいろ」が小刻みすぎて・・・大人になりたいです。」問答無用と言うわけです。
「喪失したら大人になれる?」「変われます!」と決意と確信に満ちた顔で言うまほさん。
それは生きている人間が死後の世界を語るのと同じことです。
「変わったまほちゃんはどうなるんですか」「めっちゃセクシーになります!」

愚か過ぎる・・・周りを見渡して御覧なさい。成人女性の多くは非処女でしょうが、
「めっちゃセクシー」な人なんて、それほどいないじゃありませんか。
「色気が出るってことですか?」「そうです、女として・・・」
男を本気で愛したことのない人が、赤の他人と一回性交したくらいで
女としての色気なんか出せるわけないです。
「色気がほしい?」「欲しいですおっぱいも欲しいです」そう睨まないでwww
「それを手に入れてどうするの?」
「自信がつきます。自分に」ってすでにもうアナタ自信満々じゃないのwww
「で、自分に自信がついて、自信ついたら幸せになれそうな気がしませんか?」
と確信に満ちて非常に上からな感じの笑みとともに言うのが
危ない宗教にはまった人みたいなんですけどwww


「セックスしたら色気が手に入る」?そんなバカな話はないでしょう。だいたい、
人は「自分を変えるために」「何かを得るために」セックスするのではありません。
純粋に「その特定の人と性交する事それ自体」が目的で、するのです。

色気って、何でしょうね。この女を抱きたい、と男に思わせる何か、でしょうか?
抱いたらきっと素晴らしく心地よいだろう、と男に思わせるたたずまい?
少なくとも、肌を必要以上に露出したり、といった表面的なことじゃないでしょう。
たぶんそれは、受容的なまなざしだったり情のあるやわらかい物腰だったり、
心に「男達への愛」がたくさんあふれてないと出ないものじゃないでしょうかね。
セックスだけしたって、ダメなんですよ。まずは誰かを本気で愛さないと。
性の喜びを知らなければセクシーにはなりえないでしょうが、その「喜び」は
好きな人と繰り返し夢中で身も心もやり取りする中でこそ得られるのであって、
何の感情もない相手と生殖器官を出し入れしあったところで、ばつが悪いだけでしょう。
そんなことをたった1回したからってセクシーさが出てくるとは思えませんね。

「お色気が出て自信がもてたら幸せになれる」というのは、
お色気が出て「男を魅了できたら」自信がもてて幸せになれる、ということでしょう?
つまりは人から(高く)評価され、選ばれて初めて、自信がつくわけよね。
普通のプライベートでの性交は、男女双方が主体的に相手を認めて選んだ結果。
たとえ、俗に言う「行きずり」でも、互いが互いを選ぶ(合意する)というステップがある。
それこそが(相手に評価され求められることになり)自信につながるのよね。


でも、AVにはそれがない。自分で相手を選べるわけじゃないし、いえ選べたとしても、
協力してくれる男優はアナタにOKするわけじゃない、オファーにOKしただけです。
それでいいの?一体それが、何の自信になるって言うの?
あ、Vが売れてファンができたら自信になるのかしら。そういうこと?
そういえばのびしろ25%とか未来への賭けとかって言ってたわねwww

(で、ファンはできたのかしら。レビューはひとつもなかったけど・・・)
ほんと、うっかりしてましたけど、まほさんは、AV女優になろうとしているんですよね。
監督も、何故処女を捨てたいかより、
何故処女なのにAV女優がしたいのかを訊くべきだったんじゃないですか?

専門学校で20歳っていったら、2年生か卒業したところかですね。
2年生なら就職活動がたいへんでこんなことしてる場合じゃないはず。
あ。そういうことですか。

「何で捨てる手段としてこれ(AV)なんですか?」と監督。
「はじめてだから、上手な人がいいかなって・・・」と照れ笑いするまほさん。
「知らない人は怖いし、恥ずかしいし・・・それはどっちも(AVだろうがAVでなかろうが)
そう(恥ずかしい)なんですけど、「初めて」が記念に残るのっていいですよね、
なんか・・・あたしだけかな。こうやってちゃんとメイクしてもらって、綺麗になって、
ちゃんとカメラで綺麗に撮ってもらって、ずっと残る、っていうのは、
あたしはいいなって思いました」


なるほど。
・恋人を確保できない上は、健康で安全で後腐れのない上手なプロと性交したい。
・自分の若さと美しさを最上の形で刻印したい。
というわけですね。もっともです。
(AVでの処女喪失に初めて与えられたそれらしい理由ですね。)
「恋愛」という根本・土台を完全に無視するなら、鉄壁の合理的選択ですね。

でもこの質問はナンセンスにすぎます。
だって、まほさんは、思い出作りに1本だけ出演する人じゃなく、
今後しばらくAVのお仕事をやっていく、という前提がある人。
だったら「処女」という付加価値も売ったほうが合理的に決まってます。
だいたい、処女を捨てる手段がほかにあるくらいだったら(恋人がいたら
あるいは確保できる見込みがあるなら)、この仕事自体、しようと思わないでしょう。

そして、まほさんが「セックスさえすれば色気が出る(そして男を魅了できる)」と
考えている以上、この仕事は、月に数日「おもてなし」されてお金をもらいながら、
「自分磨き」ができる仕事、ということになる。
そのたびにプロの手で美しくしてもらいながら。そして美しい自分を映像に残しながら。

たしかに、いいことづくしですね。一見ね。
元々犠牲にすべき社会的体面がないならためらう理由はないかもしれない。

でも、まほさんが考えるほど、
このリクルートはおいしいんでしょうか?そう簡単に務まるものでしょうか?
生の、処女らしい反応は「売り」になるとしても、その後は?

1500本以上AVを見てきて思うのは、
セックスプレイは、「愛を表現するダンス」だということです。
表現すべき「愛」を知らない人が、ステップだけ踏めるようになったところで、
それが何になるでしょう。

一見、女優さんは、ただお客さんをしていればいいように見えます。
でも、そうではない。
そのことが、このVを見ていると、ハッキリわかります。

次回は、まほさんのオナニーと、ペニスとのご対面です(担当はムーミン君)。
ムーミン君がいかに「できた子」であるかにも、ご注目ください。

<以下次号>

テーマ : AV紹介
ジャンル : アダルト

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プロフィール

箱入り奴隷妻demi

Author:箱入り奴隷妻demi
1965年生まれ。
夫と二人の息子を持つ
専業主婦。
2007年秋にジュン君と出会い
恋に落ちる。
以来ジュン君に逢うため
AV漬けの毎日。
モットーは
「そこにジュン君が出ている
限り、どんなものでも観る。」

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